「和菓子のアン」
今回は坂木司さんの「和菓子のアン」(光文社)を読みました
- 坂木司「和菓子のアン」
この本を買った時、思わずにおいをかいでしまった。
ページの奥から和菓子の柔らかくて、ホッとする甘い香りがしはしないかなあと…
てな感じで、食欲と読書の秋真っ盛りなわたしです
- あらすじ
主人公は高校卒業したての梅本杏子。
通称"アンちゃん"。
進路に悩み、大学への進学でも地元の商店街でもない、百貨店の一角にある一軒の和菓子屋さんに目を留める。
和菓子の知識なんぞ、皆無だったアンちゃんは個性豊かで温かな人たちと共に働き、和菓子の奥深さにどんどんのめりこんでいく。
読者もどんどんのめりこむ。
- 和菓子とミステリー
どこにでもある和菓子屋さんの、平凡な日常。
ほのぼのとした作風だけれど、和菓子の薀蓄とミステリーの絡まり具合がこの作品の見どころでもある。
- 読んでみた感想
日本の伝統の食べ物、和菓子。
名前の由来から見た目まで、すべてにこだわった芸術品のようなお菓子。
その繊細さと遊び心に、日本への愛情が一層高まった。
こういった、なかなか触れることのない豆知識を面白いストーリーとともに学べるのは最高。
まさにページをめくる手が止まらない、そんな本でした。